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上級者も意外と知らない?社交ダンス ヴェニーズワルツの成り立ちと代表ステップ&動画
ヴェニーズワルツは社交ダンスや舞踏会で踊られるワルツの1つで、ウィンナーワルツとも呼ばれています。
今日のダンスパーティーで踊られることはあまりありませんが、宮廷舞踏会の核となる歴史ある種目です。
社交ダンス ヴェニーズワルツの成り立ち
ヴェニーズワルツ、別名ウィンナーワルツの発祥は1750年頃までさかのぼります。
ウィンナーとはウィーンのことで、ウィーンの宮廷舞踏会が由来と言われています。
もともとはアルプス地方に伝わるレントラーという民族舞踊がもとだったこのダンスを、宮廷舞踊として取り入れられる際にワルツと呼んだそうです。
1814年ナポレオン戦争の終結後、その戦後処理のためにウィーン会議が開かれました。その際の舞踏晩餐会にてメインとして踊られたのが、 このウィンナーワルツだったのです。
各ヨーロッパの代表者たちはとても感銘を受けたそうです。
とくにヨハンシュトラウス1世とヨーゼフランナーは非常に気に入り、ウィンナーワルツをヨーロッパ中に広めました。
またヨハンシュトラウス1世の息子 ヨハンシュトラウス2世もヴェニーズワルツをとても好み、現在の様式を完成させたため、「ワルツ王」と呼ばれています。
社交ダンス ヴェニーズワルツの代表的なステップ
ヴェニーズワルツのステップは非常にシンプル。右回りをするナチュラルターン、左回りをするリバースターン、そして右回りと左回りを切り替えるステップのみで主に構成されています。
これは伝統的なダンスであるヴェニーズワルツを守るため、バリエーションを作らないように協定されているからです。そのため競技会などではナチュラルターンだけで踊りきるダンサーも見かけます!
~フレッカール~
リバースターンを利用してフロアの中央に入り込み、そのままクルクルと回るステップ。
フレッカールをしたか否かで点数がかわるわけではありませんので、競技会などでも1~2組見かけるかどうかといったところです。
だからこそとても目立ちますし、華やかなルーティンが好きなカップルは必ずいれたいステップですよね。
男女ともにコツはボディトーンを保つことです。
まず腹筋を使っておへそを引っ込め、地面から踏み込む力を利用してボディ全体を引き上げます。次に肩甲骨から両肘を伸ばして、背骨に対して横トーンを保ちます。
この十字方向の力を使ってバランスを取ることで、体重移動をスムーズに行うことができます。
ヴェニーズワルツのオススメ動画
初めてこのヴェニーズワルツを踊る人の多くが「目が回る」と言うそうです。
確かにずっと回り続けるダンスですから、慣れないと目が回り、足ももつれてしまいます。
しかしヴェニーズワルツはとても軽やかで優雅なダンスです。
ステップの種類が少なく競技ダンサーでもなかなか踊る機会がありませんが、ダンスの基礎を学ぶには最適だという先生も多くいます。
シンプルだからこそ奥が深いヴェニーズワルツ。宮廷舞踏会を思い浮かべながら魅了されてみてはいかがでしょうか?
動画は元チャンピョン、ミルコ・ゴッゾーリ&アレッシア・ベティ組です。流れるような美しさに思わず見惚れてしまいます。


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