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上級者も意外と知らない?社交ダンス タンゴの成り立ちと代表ステップ&動画
モダンとラテンの垣根を超えて人気のあるタンゴ。鋭いスタッカートを多用し、社交ダンスのモダン5種目の中で最も力強い種目です。キレやスピード感に惚れこんで極める人も多く、『タンゴ職人』なんて言葉も耳にします。今回はそんなタンゴの成り立ちやステップをまとめました!
社交ダンス タンゴの成り立ち
タンゴは19世紀のおわりに、南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで生まれたと言われています。名前の由来はヨーロッパの音楽形式から。スペイン南部で古くから存在していた名前がそのまま使われ、当初からタンゴと呼ばれていたそうです。
タンゴにはヨーロッパを中心に発達したコンチネンタル・タンゴと、アルゼンチンで発達したアルゼンチン・タンゴの2種類があります。このコンチネンタル・タンゴとアルゼンチン・タンゴはホールドや、リズム感、リード&フォローの関係まで全く違います!社交ダンスでのタンゴはコンチネンタル・タンゴのことで、リズムが2拍子の2組4拍子でとらえる歯切れのよいダンスです。
コンチネンタル・タンゴが一世を風靡したのは1912年。当時イギリスの女王であったメアリーが、このタンゴのデモンストレーションをしてほしいと家臣や貴族に要求したのです。そのことからますます多くの人がタンゴを学び、魅力が伝染しました。
現在タンゴはワルツに次いで一般的なモダンダンスとされ、パーティーでも欠かせない種目となっています。競技会でも指定種目とされることが多く、他のモダン種目よりもキレやスピードが武器とできる特別な種目といえるでしょう。
タンゴの人気ステップ&アマルガメーション
スパニッシュドラッグ
数あるステップの中でとてもタンゴらしく、ファンが多いのがスパニッシュドラッグ。一般的にコントラチェックやライト・ランジ後などで使用されることが多いです。
【男性ワンポイント】
開く動作は左足を床に出した時の反動です。また腰や左サイドを突き放すのではなく、左背中を膨らまして伸ばしましょう。
【女性ワンポイント】
気になるのはネックアクションだと思いますが、右への移動量が多いとぼやけてしまいます。右へネックを返すよりも腰を右に移動させ、体のシェイプを意識しましょう。
フォーラウェイウィスク
ワルツ等タンゴ以外の種目でも人気のある上級ステップ、フォーラウェイウィスク。右側で回転しながらPPで折り返して、ウィスクをするステップです。この後にスピンやピボット、ヴェニーズクロスといった華やかなステップを続けることが多く、動きのあるルーティンの導入部分といえるでしょう。
【男性ワンポイント】
折り返し地点ではプロムナードポジションになります。体は中央斜めを向き、しっかりと進行方向を捉えましょう。
【女性ワンポイント】
PPの際に目線がさがらないように注意しましょう。この後にポジションチェンジが続くことが多いので、PPの位置に気を配ることがなにより大切です。
タンゴのオススメ動画紹介
タンゴは上下運動が少なく、低い姿勢を保ちながら踊ります。そのため体の使い方ひとつをとっても他のモダンダンスとは一味違いますよね。オススメ動画は元チャンピオン、ミルコ・アレッシア組です。
悲哀をおびたメロディや歯切れのいい音楽に合わせて踊るのはとても楽しく、情熱的なタンゴの世界観は知れば知るほどクセになります!種目ごとの特性を意識して踊るのも社交ダンスの醍醐味の一つ。凛々しい表情を作らなくてはいけないタンゴですが、ぜひ背景を意識しながら楽しく踊りましょう!


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