2015年日本インターを巡って何があったのか?④(全4回)

JBDFが目指す公益と選手の立場

前回までに、JBDFが公益法人であることや、WDCとWDSF両方と関わっていく姿勢を取らざるを得なかったことについて解説した。

現在はJBDFはWDCからは除名されている。

(理由については別の記事で)

現在はBDJというJBDFの外郭団体を通じてJDSFやWDSFとつながりを強めていっている。(選手はWDC主催の競技会に出場はできる)

JBDFは、公益法人としてオリンピックなどを通じて社会にアピールしていきたいのだ。

そのため、考え方に近いWDSFによっていくのは公益法人としては自然な流れだ。

一方でJBDFは、あくまでWDCとWDSFどちらにも寄らず中立という考え方も打ち出している。

今回の日本インターではこの「中立」という考え方を選手や、WDC・WDSFの人たちに説明・承認を取ることを怠った。

そのため選手たちに不利益な状況を作ってしまうことになったのだ。

中立という考え方が悪いわけではないが、選手や双方の組織から理解を得るのは難しかったようだ。

JBDFの発表では、マリトスキー組(WDC)エマニエル組(WDSF)が選手として参加することになった。結果的に中立に近い競技会になったとしても、選手会やアマチュアダンサーからの信頼など失うものも多かったことは間違いない。

「利益を目的とせず、フェアな競技会で、見てる人がわかりやすい競技会作り」

「自己の利益よりも社会の貢献事業」

という公益の考え。

公益法人として間違っているわけではない。

ただ、選手やお客さんに考え方やわかりやすい説明をするのも公益法人という組織として必要だったのではないか。

このままで行けば、JBDFとしては公益法人の考え方に近いWDSFとともに行動していくのであろう。オリンピックに種目としての採用されるかどうかは別として、社会に社交ダンスをアピールする大きな機会なのだから。

しかし、今現在いる選手たちにとってオリンピックうんぬんは大きな問題ではない。

まずは現状の競技会、ダンス生活が脅かさるようであってはいけない。

選手あっての競技会。

双方の関係が改善されることを願ってやまない。

日本インターのボイコット問題まとめ

以上、4回にわたって、日本インターをめぐる選手会とJBDFのトラブルについて解説してきた。

WDCとの協調を望む、選手会。

オリンピックを目指すWDSFと関わりを強めたいJBDF。

選手会は選手として、世界で戦う環境を整えたい。

JBDFは公益法人として、オリンピックを目指し、ダンスの普及に励みたい。

双方とも、間違っているわけではない。

しかし、ボイコット宣言から、今日までの間にも、西部連盟のJBDF除名や、リチャード・グリーブ氏の審査員辞退宣言など、事態は泥沼化する一方である。

今のところはアマチュアダンサーは不利益を被っていないが、一刻も早い事態の収束と解決を望むばかりである。

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この記事の著者

今田英寿

今田英寿

居酒屋系ダンサー。社交ダンス歴20年以上になるダンサー兼ライター。競技はすでに引退。多数のアマチュア・プロ・業界人とつながりを持つ。現在は趣味としての社交ダンスライフを満喫中。練習後の一杯が生きがいなのは20年間、そしてこれからも変わらず。客観的な情報発信を心がけながら執筆に取り組む。

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